馬場染工場で手捺染体験

ハネルカのオリジナル・テキスタイルを染色いただいている京都の馬場染工場さん。先日、打ち合わせを兼ねて工場を訪問させていただいたので、その様子を少しご紹介したいと思います。

京都伏見区の閑静な住宅街にある工場は、創業当時から変わらない合掌造りの味のある木造の建物で、近頃京都の重要文化財にも指定されたとのこと。この日は、とあるメーカーさんの商品を包む用の風呂敷を染める作業が行われていました。

職人さんが風呂敷1枚ずつ、色ごとに手作業で染色を行なっている様子。黙々と作業をされています。
作業待ちの染料。多い時は20色、30色となる場合もあるそう。
これまで使われてきた型の数々。有名ブランドの服地や相撲部屋の浴衣なども染めています。

京都という土地柄もあり、外国人ツアー客の工場見学も増えてきたことから、今年工場のすぐ脇に染色体験ができるワークショップスペースを開設されたとのことだったので、そちらのお部屋も見せていただき、風呂敷にイニシャルを染める型染め体験をさせていただきました。

ワークショップスペース。工場長の馬場さんに染色や風呂敷についての面白いお話をいろいろお聞きしました。

馬場染工場さんの創業は大正2年。当時は伊勢型紙と呼ばれる型を使用する手法で風呂敷や着物の生地を染めていました。現在はシルクスクリーン型に置き変わっていますが、このワークショップスペースでは、実際に昔ながらの伊勢型紙を使った染め方で、自分で選んだ好きな風呂敷にイニシャルや数字を染め付ける体験ができるようになっています。

お子様でもできる簡単な作業ですが、綺麗に染めるには意外とコツが必要で、楽しくなってきて慣れてくるころには作業が終わってしまうのですが、昔は反物のような長い生地でもこのようにすべて手作業で行なっていたのかと思うと、どれだけ時間がかかる作業なのだろうと、気が遠くなりますね。

参加者の方の作品。レモンの風呂敷に家族全員のイニシャルを散りばめていました。かわいい!
昔から変わらず使われている専用のはけ。
馬場染工場さんオリジナルの各種風呂敷。この中から好きな風呂敷を選んで染め付け体験ができます。
お昼休みの工場。

馬場染工場さんの工場見学と伊勢型紙を使った染色体験はどなたでも参加可能です。京都を訪れる機会がありましたら、事前に馬場染工場さんにお問い合わせしてみてください。

馬場染工場オフィシャルサイトはこちら

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